レポートには様々な種類がありますが、講義の理解度を見るのが大きな目的の一つです。
まずは、レポートテーマを良く見てみましょう。
レポートテーマを把握する
(その分野の概要を調べる、知らない言葉・場所を調べる など)
↓
レポートテーマに関する資料やデータを集める
または、実地調査やアンケートなどで情報やデータを集める
↓
集めた資料やデータをもとにレポートをまとめる
以上の手順について、次項から簡単に説明していますので、参考にしてください。
忘れがちなのが提出要項。最初に確認し、余裕を持ってレポートを作成しましょう。
提出先・提出期限:何月何日までに、どこに提出するのか。
提出媒体:メールに添付、印刷したものなど、どんな状態で提出するのか。
体裁:字数・行数について。枚数について
まずはレポートのテーマの意味や内容を把握しましょう。
次のような辞典で、知らない用語の意味、定義、概要などを調べることができます。白書・年鑑なども見てみましょう。
『現代用語の基礎知識』(1階コミュニティルーム・語学辞典書架)
一般的に各行政分野の現状・施策、その達成具合の分析や展望などの記述に加え、各種統計や数値なども掲載されています。ぜひ参考にしてください(2階白書・年鑑書架にあります)。
レポートのテーマの意味や内容を把握したら、資料やデータを集めましょう。
嘉悦大学にある図書を調べる
嘉蔵 (よしぞう、嘉悦大学蔵書検索)
嘉悦大学で所蔵する約9万点の資料の検索ができます。
図書を網羅的に調べる、他の図書館を調べる
NACSIS Webcat Plus (国立情報学研究所)
全国の大学図書館の蔵書の検索ができます。
実際の利用、コピー取寄せは図書館カウンターまで。
自分で本を買う
Webでも購入可能。書店まで足を運ぶ場合は、なるべく書店サイトで在庫の検索をしてから書店に行きましょう。
各新聞社Webサイトの速報ニュース(ヘッドライン)は記事が古くなると削除されてしまうので、次の新聞記事データベースを利用しましょう。
ア) 探しているテーマの記事が何という雑誌の何巻何号に載っているか調べる
以下の雑誌記事索引データベースを使って検索しましょう。
イ) 該当の雑誌、巻号を入手するには・・・?
インターネットを使う検索は誰でも利用でき便利ですが、多くの情報の中から自分が必要とする情報、信頼できる情報を探すためには以下のような工夫をしましょう。
ア) 信頼性の高いWebページを探して利用する
検索結果のドメインの属性ラベル名を見ながら情報を利用しましょう。
政府・公的機関や 大学・学術機関のWebサイトは情報の信頼性が高いです。
(政府機関:~go.jp、大学:~ac.jp)
イ) 元データを探す
自分が見たWebサイトにあった文章やデータなどで出典の記載がある場合には、必ず出典元のデータを参照しましょう。
レポートは以下の3つの要素から構成されます。まず、書きたいことを簡単にまとめ、見出しを決定していきます。
序論:これからレポートで述べる部分を短くまとめましょう。
本論:テーマに関する根拠を述べる、レポートの中心部分です。
結論:テーマの問題点や展望などをまとめます。
1)で考えた見出しに合わせて執筆しましょう。バックアップをとりながら作業をしましょう。
《レポート作成で困ったら?》
先生や図書館員に相談しましょう。
→ 図書館にはレポートの書き方の本、ビデオがあります。ぜひ活用してみてください。
● 著作権を守ろう! ●
著作物や論文などは著作権法によって保護されています。
引用したものを明示しないでレポートに載せると盗用になります。
レポートの中でほかの人が書いた文章を載せる場合は、自分の文章とは区別して表示し、脚注などをつけて出典を明示しましょう。
文章の中に含め、「」や“”(ダブルコーテーションマーク)で囲います。
(本文中)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・この時××は、“この中が引用部分”1)と述べている。・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(本文中)
文章には含めず、一行あけて段落を変更し、本文より字下げを行います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(本文)・・・・・・・、論文の中で引用を行う場合は、以下のようになります。
引用部分:本文から一行あけ、段落変更し、本文より字下げをします。・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・引用終了。1)
(本文)引用が終了したら、また一行あけ、本文を再開します。・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(後略)
1)著者名. 「該当部分の見出し」『書名』, 版表示, 出版地, 出版者, 出版年,
引用該当部分のページ(参考文献の場合は総ページ数). (シリーズ名)
↑ページまたは論文の最後に出典を記入(詳しくは「8 引用・参考文献をつける」を参照)
レポートが出来上がったら、テーマにあった内容か、誤字・脱字、略字がないか調べましょう。また、レポート・論文では語尾が「~です。」という言葉は使わないので、「~である。」調になっているかも確認しましょう。
引用文献・参考文献の書き方はレポート出題時に指示があれば、指示に従って作成してください。
様々な書き方がありますが、一般的な書き方は次のとおりです。
著者名. 「該当部分の見出し」『書名』, 版表示, 出版地, 出版者, 出版年, 引用該当部分のページ(参考文献の場合は総ページ数). (シリーズ名)
著者名. 「論文名」, 『雑誌名』, 巻数, 号数, 出版年, 引用・参考該当部分ページ.
(署名記事の場合は著者名). (記事)題名. 紙名. 掲載年月日(朝夕刊の別),
ページ(面).
著者又は製作者名. Webページのタイトル. Webサイトの名称. (表示媒体), 入手先アドレス(URL), 参照年月日.
● 引用・参考文献の書き方の参考は・・・ ●
レポート・論文の作成方法を紹介している資料(図書館2階・特集コーナー1)や、 科学技術情報流通技術基準(SIST)も参考にしてください。